映画 『es(エス)』のレビューみたいなものを書いてみる<ネタバレ>
今日の東京はめちゃめちゃさむいですね~
昨日の夕方から降り続いていた雪が積もって外は全面雪景色です❄
こんなに寒い日は暖かい部屋で映画でもみたくなりますね。
と、いうことで近くのゲオで借りてきました。
es(エス)
レビュー(というよりは感想文)的なものを書いていきます。
この映画はスタンフォード大学で行われたスタンフォード実験をもとに作られているんです。
タクシー運転手兼記者のタレクが2週間実験に参加したら4000マルク(約25万円)をもらえるという新聞広告をみます。タレクは記事になるとおもい眼鏡型小型カメラを持って参加します。
実験内容は20人を囚人役(12人)と看守役(8人)に分けて、被験者の行動と心理的変化を調べるというもの(暴力は禁止)。タレクは囚人として参加します。
タレク達は実験の説明を受けるのですが、この時点でふと思ったのは
あれ?実験の研究者が3人だけ?警備も0人で大丈夫か?
でした。
もうちょっと警備体制を整えるほうがいいのではとおもいましたね。(後のストーリーに影響してきます)
実験は和やな雰囲気で開始され、看守と囚人がお互い冗談を言ったりして2週間なんてすぐに終わるだろうと思われました。
問題は2日目に起きました。囚人役が冗談で看守役の2人を牢屋に閉じ込めたところ、その復讐で看守役たちが囚人に消火器をかけ服とベッドを奪ったのです
ここから囚人と看守の行動が囚人は囚人らしく、看守は看守らしくなっていきます。
2日前までただの一般人で他人だった人たちが、たった役目と環境を与えられただけでこんなにも心理的変化が現れるのは、本当に人間のこわさですね。
実験が進むにつれて看守は人の上に立つことに快感を覚えはじめ、次第に暴力を振るうようになります。暴力を振るった時点で実験は中止のはずなのですが、いかんせん警備がザルなもんで研究者2人も看守に捕まってしまいます。
中には暴力を反対する看守役もいるのですが、他の看守役に押さえられてしまいます。
結局実験は続いて最終的には死者2名を出し、囚人たちの脱走で幕を閉じます。
いままで何十年と誠実に生きてきた人が、たったの2週間で人を殺せるほどの人間に変わっていくというのは、人間の心がいかに脆く、不安定なものかを知ることができ、そしてこれは映画の中だけの話ではなくて現実だということに、もっとも恐怖を感じた作品でした。