映画『月に囚われた男』まさかの展開!?<ネタバレ感想>
今日は映画『月に囚われた男』をみたのでネタバレありの感想を書いていきます。
この映画は前々から気になっていていたんですが、なんやかんやで借りるのが後回しになっていたんですがやっと借りました。(笑)
最近見たSF映画では『インターステラー』ですね。クリストファー・ノーラン監督の映画は好きで色々見たんですが、その中でもダントツと言えるほどおもしろかったですね。
と、話がそれましたが『インターステラー』の製作費が1億6500万ドルなんですが、この『月に囚われた男』の製作費はなんと500万ドル!!
33分の1の製作費で作られています!(笑)
低予算の分、SFの映像美なんかは殆ど無いのですが、ストーリーがまさかの展開でテンポ良く90分がすぐに感じました。
あらすじ
宇宙飛行士のサム・ベルは、地球の主要エネルギー資源である「ヘリウム3」を月から地球に送る仕事をルナ産業と契約している。彼の契約期間は3年。彼は人工知能のガーティと共に月面基地サランで生活しているが、あと数週間で地球に帰って、妻のテスと3歳の娘イヴと会えるところまで来ている。
感想
※ここからネタバレを含みます
やっぱり低予算で作られている分、SF映画の醍醐味ともいえる映像美は殆どありません。月面基地や人工知能のガーティも近未来にしては少し古臭いデザインです。しかし、その古臭さが逆に独特の雰囲気を作り出しているとも言えます。
あと数週間で帰れるといのに、サムの容態が悪化しはじめます。容態の悪化に伴う頭痛や幻覚のせいで事故を起こし、基地のベッドで目を覚まします。
ガーティが事故に関することを説明してくれて、当分は外出禁止の安静を本部から命じられます。しかしサムはガーティを騙して事故現場に向かい、事故に遭った車両を見てみると自分と瓜二つの人がケガをして倒れていました。サムは彼を基地に連れていき治療をします。
ここで事故に遭ったサムと、ベッドで起きたサムが別人だということに気づきます。
たしかに、事故に遭った時まぶたにケガをしていたのに、ベッドで起きた時にケガが無くなっていたのはそういうことだったのか。
自然治癒力はんぱねぇと思ってましたね(笑)
ここでお互いクローンが存在するということを知ります。
ここからは予想通りお前がクローンだ!の言い合いです。
まぁどっちもクローンなんですけどね(笑)
僕の予想では生存をかけた争いがおこると思ったのですが、仲良くなります。ここから協力しながら地球にいる家族と通信するため禁止エリアに向かいます。通信に成功し家族のいる家に通信衛星を繋ぐと、出てきたのは成長した娘でした。妻の様子を聞くと既に死んだことを知らされます。さらに家にはオリジナルのサムがいることも知り、クローンのサムは絶望します。
ここは本当に悲しいシーンでしたね。3年間地球にいる家族を想って頑張ってきたのに、こんな結果が待っているなんて、想像もできないくらいの絶望だと思います。
それでもクローンのサムは地球へ帰ることに憧れます。
そこで毎日記録している過去の録画映像を調べようとします。しかしパスワードがわからず困っているところに後ろからガーティが!!
やばい!!殺される!!
と、思ったらあっさりパスワードを打ち込んでいきます。
あれ?僕の予想ではガーティと敵対すると思ってたのですが。
映像を見ると任期を終えたサムたちが消されていく映像が映っていました。
第2の絶望ですね。任期を終えたクローンはカプセルに入れられ、3日間熟睡した後地球に到着すると説明を受けるのですが、カプセルの蓋が閉じた瞬間けされます。。。
残酷だ。証拠もなにも残りません。この後新しいクローンがまた何も知らず3年間地球に帰るのを夢見て働き続けるのです。
結局、事故に遭った方のサムは容態がよくならず、新しい方のサムを地球に返すことを決意します。新しい方のサムはこれを受け入れ、地球に帰りルナ産業を告発したところで映画がおわります。
見終わって、何となく暗い気持ちになりましたね。ルナ産業は告発されて確かに解決したようですが、僕としては残された方のサムに感情移入してしまいました。あれほどの絶望を受けて月に残されるという運命を選ぶのは相当な覚悟ですね。僕ならここまで頑張ってきたんだから、一目だけでも地球をみたいと思ってしまいそうです。
あと、この後ルナ産業は株価が大暴落するのですが、地球の主要エネルギー資源を提供しているのに今後エネルギー問題は大丈夫なのでしょうか?
と、場違いなところ心配してしまいました(笑)
おわりに
ジャンルはSFなのですがサスペンス要素のつよい映画とおもいましたね。この映画は孤独感を前面に出した映画で、感情移入しやすい人は気を付けてくださいね。(笑)
結論、ガーティめっちゃいいやつ!!